1. 初回カウンセリング
矯正治療の相談と説明
インビザライン・ファーストの治療は、まず初回カウンセリングから始まります。ここでは、患者様と保護者に対して、治療の概要や目的、期間について詳しく説明が行われます。子供の口腔内の状態を確認し、矯正治療が必要かどうかを判断します。カウンセリングでは、患者様が持つ疑問や不安にも対応し、安心して治療をスタートできるようにします。
治療のゴール設定
カウンセリングでは、インビザライン・ファーストを使用してどのような歯列を目指すか、具体的なゴールも話し合います。子供の成長を考慮した長期的な視点で、歯並びや咬み合わせの改善が計画されます。ここで設定された治療目標が、後の治療ステップにおける基準となります。
2. 3Dスキャンによる精密な歯型取得
先進の3Dスキャナーを使用
次に行われるのが、口腔内の詳細な3Dスキャンです。従来の石膏模型を使った方法とは異なり、インビザライン・ファーストでは、専用のデジタルスキャナーを使用して、歯や顎の形状を精密にスキャンします。これにより、患者様の歯のデータがデジタルで記録され、治療計画の基礎となります。
データを元にカスタムメイドのマウスピース作成
3Dスキャンで得られたデータをもとに、インビザライン・ファースト専用のカスタムメイドのマウスピースが作成されます。このマウスピースは、一人ひとりの歯にぴったりフィットするように設計されており、治療が進むにつれて少しずつ歯を動かしていく役割を果たします。
3. 治療開始とマウスピースの装着
初回のマウスピース装着
治療が開始されると、初回のマウスピースが患者様に提供されます。歯科医師の指導のもと、最初のマウスピースを装着します。この段階では、マウスピースの装着方法や取り扱い方について丁寧な説明が行われ、家庭でも正しく管理できるようサポートします。
1日20時間以上の装着が必要
インビザライン・ファーストの効果を最大限に引き出すためには、1日20時間以上の装着が必要です。これは、食事や歯磨きの時間を除いて、できるだけ長時間装着することで、歯が計画通りに移動していくためです。患者様は、日常生活の中でマウスピースを着用しながら、治療を進めることが求められます。
4. マウスピースの交換と治療の進行
約2週間ごとにマウスピースを交換
インビザライン・ファーストでは、約2週間ごとに新しいマウスピースに交換します。この新しいマウスピースは、前回のものよりも歯を少しずつ動かすように設計されており、交換のたびに歯列が徐々に整っていきます。患者様は、自宅で簡単にマウスピースを交換できるため、通院の頻度を減らしながらも治療を進めることができます。
治療の進行状況の確認
2週間ごとのマウスピース交換に合わせて、歯科医師が治療の進行状況を定期的に確認します。患者様が予定通りにマウスピースを装着しているか、歯列が計画通りに動いているかをチェックし、必要に応じて治療計画を調整します。この定期的なチェックにより、治療がスムーズに進行し、最終的なゴールに向かって確実に進むことができます。
5. 定期通院とフォローアップ
6〜8週間ごとの定期通院
インビザライン・ファーストの大きな特徴の一つは、頻繁に通院する必要がない点です。通常、6〜8週間に一度の定期通院が推奨されており、その際に治療の進行状況を確認し、新しいマウスピースを受け取ります。通院の頻度が少ないため、忙しい家庭でも治療を続けやすくなっています。
治療の進捗をチェックし、次のステップへ
定期通院では、歯科医師が患者様の進捗をチェックし、次のステップに進む準備が整っているかどうかを確認します。治療が順調に進んでいる場合は、次の段階のマウスピースを受け取り、治療を継続して進めます。必要に応じて調整が行われるため、常に患者様の歯列に最適な治療が提供されます。
6. 治療完了とリテーナーの使用
治療の完了と歯列の安定化
インビザライン・ファーストによる治療が完了すると、患者様の歯列は理想的な形に整います。しかし、ここで治療が完全に終了するわけではありません。歯が新しい位置に固定されるまでの期間、リテーナー(保定装置)を装着することで、歯列の安定化が図られます。
リテーナーの装着とメンテナンス
リテーナーの装着は、治療後に歯列を安定させるための重要なステップです。リテーナーを一定期間装着することで、再度歯が元の位置に戻ることを防ぎ、治療の成果を長期間維持します。歯科医師の指示に従って、リテーナーの使用を続けることが重要です。
まとめ
インビザライン・ファーストの治療の流れは、カウンセリングから治療完了まで、明確なステップに基づいて進行します。3Dスキャンによる精密なデータに基づき、カスタムメイドのマウスピースを使用して、少しずつ歯を動かしていくため、快適で効果的な治療が可能です。また、患者様自身が自宅でマウスピースを管理しながら治療を進めることができるため、通院の頻度が少なく、日常生活に負担をかけずに治療を完了できます。
インビザライン・ファーストは、子供にとって快適で違和感の少ない治療法であり、保護者にとっても安心して任せられる選択肢です。